COPDのページで解説しましたが、呼吸機能検査(スパイロメトリー)により、
肺活量・努力肺活量・1秒量(FEV1)
・1秒率などの多くのデータが得られます。 下記の計算式に身長と測定した1秒量(FEV1)を代入すると、その人の肺機能が何 歳の人と同じかということが計算されます。これが「肺年齢」です。 肺年齢が実年齢よりも高い場合、肺の病気に罹患している可能性があります。 注)既に肺疾患に罹患している患者さんは、呼吸機能検査データの詳細を分析し評価 することが重要です。 ※1秒量(FEV1)= 1秒間に吐き出せる空気の量
当院では、算出した肺年齢を下記のように活用しています。
■ 肺の健康度に関心を持ってもらう
肺年齢は肺の健康状態を敏感に反映しています。肺の健康や老化に関心を持ちましょう。
■ 禁煙指導に利用する
喫煙者は病気がなくても肺年齢が実年齢より高くなっています。(図1)
禁煙指導の際に肺年齢で呼吸機能の説明をすると禁煙成功率が高くなります。
■ 慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の受診喚起
■ 肺の病気の発見
喫煙者やCOPDだけでなく気管支喘息、肺線維症、間質性肺炎、結核後遺症など
1秒量の低下する病態では肺年齢は実年齢より高くなります。
| 禁煙外来 | COPD |
引用:日本呼吸器学会 肺年齢ハンドブック
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